はなしば事務員コラムバックナンバー

師走・・・やはり,先生は走るのです (H27.12.25) 

師走です。

今日で,当事務所は業務終了です。

今年も一年ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。


師走。

先生は走るのだと,若かりし頃はずっと思っておりました。

本当は,先生ではなく,師匠の僧のことらしいですが。


しかし,師走となると,なんだか慌ただしいのは誰しも一緒。

弁護士も例外ではありません。

年末年始の休みが入ることや,年の変わるまでにと期日が詰め込まれることや,

今年の内に悩み事を終わらせたいという相談者などがやはり多いため,

仕事が慌ただしくなるのは必定なのです。


今年最後となっていうのもなんですが,

もしくは今年最後だからなのか,

年を越したときが,一番の狙い目かもしれません。


なんだかちょっとほっとしてしまう年始ではありますが,

そのときから「エイやっ」と力をいれて,悩み事の解決に動き出せば,

次の師走こそは,ゆっくりゆったりと,年を終わらせることが出来る・・かもしれません。



そんなあなたにうってつけ。

当事務所,来年,1月1日に法律相談をやるのです。

悩みを抱えたまま年を越してしまった方,御来所くださいませ。

関係者の誰も判決聞きに来ないんですか!? (H27.11.24)

『関係者の誰も判決を聞きに来ていないんですか?代理人も来てないんですか?』

『(裁判官は)判決の理由も言わないんですか?』

とあるアナウンサーさんが,司会をするお昼間の番組でこんな発言をしていました。


私,この業界に勤めていなければ,『なんてひどい弁護士と裁判官なのかしら!!』と思ったに違いありません。


実際のところ,弁護士が判決を聞きに行くことは,ほとんど無いです。

でもこれ,ちゃんと理由があるんです。


判決の言い渡しの際,法廷で伝えられるのは『主文』と言われる部分だけなんです。例えば,「被告は原告に金×××円を支払え。」というような。

民事や家事の裁判では,その判決に至った理由は,法廷では説明されないものなんです。

では,理由はどうやって確認するかというと,『判決書』という書面に理由が書かれていて,これが裁判所から弁護士もしくは当事者に郵送されるので,これを読んで理由を確認するんです。


そして,主文自体は,裁判所に電話して確認することができます。

だから,民事や家事の裁判の場合,「裁判所に出頭して判決を聞く」ことが必ずしも重要なわけではないんです。


私がテレビで見た案件なんかは,当事者や代理人が法廷に判決を聞きに行ったとしても,レポーターに囲まれてもみくちゃにされるだけだったと思います。


だから司会者さん,判決を聞きに行ってないの,弁護士の怠慢じゃないんですよ!!

とテレビに向かって弁護士と裁判官を擁護してみました。


正倉院展に行ってきました (H27.11.9) NEW!

数ある展示物の中でも,特に螺鈿の八角鏡に見惚れてしまいました。


私は5年ほど前から正倉院展に行くようになりましたが,仕事を終えてから行くのがいつものパターンです。

最近では,多くの美術館や博物館で開館時間を延長している日があります。

奈良国立博物館でも,通常ですと午後6時が閉館時間のところ,週末などは午後7時になっています。

この時間に行くと,大混雑の正倉院展もほぼ待ち時間なしで見ることができます。


今年の正倉院展は今日でおしまいですが,来年や展覧会などに行かれるときの参考にしていただければ幸いです。



さて,今日で終わる正倉院展についてだけ書くのもなんですので話題をもう一つ。


正倉院展の始まりとともに秋の訪れを意識し,先週正暦寺に紅葉を見に行きましたが,まだちょっと早かったようです。

例年見頃は11月中旬から下旬とのことですので,そのころにもう一度行ってみようと思います。


古今和歌集に奈良の紅葉を詠む素敵な和歌がありました。


   たがための錦なればか秋霧の佐保の山辺をたちかくすらむ 紀友則


霧のために佐保山の紅葉を見ることができなかった,その情景を詠んだ歌です。

事務所の場所がら,私がよく目にするお山は三笠山や若草山ですが,お山と紅葉と霧,本当に美しい情景ですね。


恋と法律 (H27.10.7)

恋する二人の間の一般常識つまり「普通」と法律。

全く一緒ならいいなと思います。


しかし違うのですね。これは,結構大幅に。

何せ,普通というものが,一人一人違うものだから仕方ないのです。

簡単なところで,「浮気」の定義。

友達と話し合ったことがあるんじゃないでしょうか。

恋人同士でも話すこともあるでしょう。


一緒に出かけるだけでも駄目だ。

手をつないだら駄目だ。普通に繋ぐならいいけど,恋人繫ぎなら駄目だ。

いや,ハグなら大丈夫。

デートするだけでもいけない。二人きりなんで言語道断。

お酒が入るような二人きりはだめ。

心がそっちに浮ついただけで許せない。

Hしなければそれでいい。

キスまでならいいかな。

体の関係はスポーツと一緒だ。

などなど。

この線引き,人によってまちまちだし,関係性によっても色々です。


じゃあ,それぞれの浮気の定義で,法律が裁けるか。

残念ながら違います。

まず,夫婦関係という事が前提で,「不貞行為」があるかどうか。

結局,性行為をおこなっているかどうか。


でも,浮気は浮気じゃないですか!

そうですね。その通りです。

でも,法律の線引きは「不貞行為」となっている。

ココで勘違いが起こるのです。法律では許されるのだからいいじゃないか。

いやいや,本来,二人の関係性は,二人の間で決めるもの。

一刀両断に法律で裁くものではないのです。

だから,私が思うこと。

夫婦関係や恋人関係に,「法律では」なんて言葉が出てきた時点で,その関係は恋ではなく,ビジネスになっているのかもしれません。


あ,ちなみに,「不貞行為」をしないからといって,離婚しなくていいというわけではありません。

お互いの関係が修復しがたいものなら,離婚となることもあるのですが,

いわゆる一発レッドカードが,不貞行為というワケです。

人の噂も75日 (H27.7.28) 

法律事務所に来る人は,いやな思いをしている人が大半です。

そして,それを人に知られることに恐怖している人が大半です。


例えば。

借金をしている人。

借金を整理して払いたい。破産をしたい。

どうしても,周りにというか,家族に知られたくない。

一人で何とか片付けたい。

もちろん,要望にはお応えします。

お手紙を差し上げるときも,法律事務所の封筒は使わないなど,色々出来ます。


だけれど,その秘密。

一人で抱え込んで,辛くないですか?

家族と話し合えませんか?

はじめはたぶん怒られます。

ものすごく,もう嫌い!なんて言われてしまうかもしれません。

別れ話も出てしまうかもしれません。

ただ,話し合って,一緒にこの問題を乗り越えようとすることは出来ないでしょうか?


この世の中「絶対」はありません。

絶対に,今の秘密を知られないなんて,言えません。

もし,後になって知られた場合,そう考えると,それも怖くないですか?

一生,その秘密,抱えて生きていけますか?


家族にこっぴどく怒られた人。

それでも,仕方ないと言われながら,その問題を家族の問題として解決をして,

「人の噂も75日」季節が変わって,仲良く暮らしている人がいます。

(残念ながら,その逆の人もいます)


秘密を解決することは,ある意味,家族の在り方を見つめられる機会なのかもしれません。

電話相談やメール相談、何故してくれないんですか? (H27.5.26) 

今日の奈良の最高気温は30℃だそうです。

夏ですね。

山々の緑も青々としてきました。


さて,今日は相談のお話。

はなしば法律事務所では,というか,うちの弁護士は,

基本的に電話相談はお断りしています。

基本的にメールでの相談もお断りしています。


なぜか?

『相対しないとわからないことがあるから』です。

なんだか,原始的な感じがしますね。

世の中にはこんなにもメールや電話が普通に使われていて,主流となっているのに。

でも,メールや電話じゃ,その人の人となりや,本当に困っていることや,そういうことはなかなかわからないんです。


うちの弁護士はよくこんな風につぶやきます。

「インターネットで調べれば分かることを,弁護士が電話やメールで教えているのは弁護士の仕事じゃない」

「個別の事件は全て応用問題だから,電話やメールでの回答は間違う可能性がある」


法律って,すごく堅苦しくて事務的で,

YESかNOですぐ答えられるような

善か悪かですぐに判断されてしまうような,

そんなことの様に思われるかもしれません。


ところが,違うんですね。

法律はあくまでも手段です。

うまくいかないこと,

どうしても困ったこと,

これからうまくいかせたいこと,

それを処理するのが,法律という道具で,弁護士はその道具を使う人なのです。


だから,あなたと直接会って,話をする,それを大事にしているのです。

確認は定期的に!(H27.4.13)

この度,ホームページのお問い合わせメールの不具合が発生していました。

ご迷惑をおかけした方には,大変申し訳ありません。


謝罪の言葉は尽きません。

なぜ,こんな事になってしまったのか。

確認を定期的にしていないからの一言に尽きました。

大丈夫と思っていても,やはりことある毎にチェックする。

それが,一番大事なことですね。


そんな猛省をしていると,

このことというのは,何にでも当てはまることに気づきました。

例えば人間関係。

夫婦関係なんて最たるものです。

うまくいっていると思っていっていた夫が,突然妻に離婚を突きつけられて,

驚いて,慌てふためく。

なんて,よくある話。もちろん,逆もまたしかり。

夫婦という関係性を,大丈夫,と思い込んでいて,

定期的に確認をしていなかったのでしょう。

妻は,夫は,嫌な気持ちになっていないかな。

疲れていないかな。日々楽しんでいるかな。

そんな確認をしていれば,夫婦関係も,そんなにこじれたりしないのかもしれません。


とにかく,確認は定期的に!

現在の私の心の合い言葉です。

エープリルフール(H27.4.1)

4月1日,みなさんいかがお過ごしでしょうか。

騙しましたか?

騙されましたか?

そんな間もなく,新年度の慌ただしい日々に紛れていますでしょうか。


弁護士は,案外,暇です。

なぜなら,裁判所が忙しいから。

裁判所はこの時期,裁判官や書記官の異動がありますので,

裁判の期日が入らないのですね。あんまり。

だから,案外,事務所にいます。


ああ,暇という言い方は誤解を招きかねませんね。

事務所で仕事をしていることが多いということです。


あ,でも,弁護士さんでも弁護士会の委員会活動なんかをしていると,きっと違うという人もいると思いますが。


「もうしこうなったらどうしましょう!?」(H27.3.10)

考えませんか?

私は,考えます。小心者ですから。

もし,私がこれを話すことによって,誰かが嫌な思いをして,腹を立てて,みんなに言って,みんなも私を嫌いになって,そしたら,友達が私から離れていって,家族にももしかしたら影響が出て,家族も寂しい思いをして・・・


なんて。

無限ループな,こういう思考。

自分一人じゃ,なかなか断ち切れるものじゃないです。

だけど,笑顔で家族が帰ってきたらそれでおしまい。


さて,問題が,本当に問題を抱えている人。

誰かとトラブルが発生しているとき,

「彼がこう出てきたら」

「彼女がこんなことを言ったら」

「あの人がこれをしなかったら」

心配は尽きません。

だって,相手はあなたにとって,害をなそうとしている人ですから。

何かしてきたり,何か言ったり,してほしいことをしなかったり,

します。きっと。

あなたの望む通りに相手は動いてはくれません。


だから,先にその手を考えておく。

必要です。ある程度。

だけど,考えすぎたら壊れてしまいます。

あなたの頭の中の相手は,無限にあなたを苦しめる存在だから。


それよりも自分の望む未来を見ながら,少し,心を穏やかにして。

どんなボールが来ても,反応できるゆとりを持って。

そう,あの錦織圭選手のように。

肩の力を抜いて。

嘘でも「勝てない相手はいない」と笑顔を見せてみませんか。

正義は勝つ!?(H27.2.13)

「勝ちます」

ただし,神様仏様が相手なら。


この世では,正義は必要ですが,正義が勝つとは限りません。

身も蓋もない言い方で,あまり好きではありませんが,事実だからしかたない。

裁判においては,裁く裁判官も人間です。

あなたが正義であるかどうかなんてわからない。

あなたが人を助けたことも,あなたが花を育てたことも。

あなたが我慢してきたことも,あなたが夢を奪われたことも。

誰も見てないんです。

あなただけ。

あなただけが知っていること。


じゃあ,裁判って何?

正義は負けるの?


負けないように,

あなたのしてきたことを積み上げていきます。

それは証拠だったり,

あなたの陳述書(意見をまとめたもの)だったり,

誰かの証言だったり。

そうして,何も知らない人を納得させられるようにするのです。


カップルの喧嘩話を聞いたとき,

彼女から聞くことと,彼から聞くこと。

話が全く違うってことありませんか?

彼女から話を聞いたとき,彼はなんてひどいやつなんだって思いませんでしたか?

彼から話を聞いたとき,彼女はなんて駄目なんだろうって思いませんでしたか?

裁判官は両方の話をじっくり聞いて,納得する側に旗を揚げるのです。


「正義は勝つ」と私も言いたい。でも,そうとは限りません。


ただ,正義は勝つとは限らないからと言っても,相手と同じ土俵には立ちたくないものですね。

『着手金っていくらですか?』(H27.1.21)

この質問は,よくお電話で頂きます。


答えは・・・申し訳ありません。

「相談の上で,詳しく話を伺ってから」

と回答させて頂いています。

はっきりしないのね!

なんて,お叱りを受けることもあります。


もちろん報酬基準というものは,どこでも作成しなければなりませんので,

当事務所にもあります。ホームページでも掲載させていただいています。


これは,昔,日弁連(日本弁護士連合会)で作成されていた報酬基準です。

ご覧頂いたらわかると思いますが,経済的利益の〇%という書き方で,

わかりにくいかもしれません。

というか,わかりにくいですよね。

そして,計算してもらうと,「高い!!」と思うかもしれませんね。


そして,実際のところ・・・

こんなに頂かないこともほとんどです。

でも,難しい案件や,いろんな事件が絡んでいる場合もあって,

一概にははっきり言えません。

1個の裁判で出来ると思っていても,本当は何個かの裁判をしなければ

いけなくなることもあります。

そうすると,明朗な会計というわけには,なかなかいかないのが現状です。


こればかりは申し訳ないとしか,申し上げられなくてすいません。


追伸

ただ,相談を受けた上で,見積を出すことは出来ます。

なので,見積を出してもらって,一回,家に持ち帰って検討して,

依頼するかどうかを決めるというのは大丈夫。

悩んでいる人へ(H27.1.8)

ここ数年で,弁護士さんがとても身近になりました。

みなさんはどう思いますか。

YES ですか NO ですか。

テレビではバラエティー番組で「法律相談」のようなことも多くなり,

コメンテーターにも,「弁護士」さんが増えたように思います。

美人弁護士などといわれる人もいれば,マラソンを走ってしまう人もいます。

もちろん,悪いことではありません。

法律というのは,特別なものじゃなく,普通の生活の中にこそあるものです。


でも,本当に必要としている人に知ってもらうにはどうすれば良いのかと考えます。

今,悩んでいる人は,きっとテレビを見る余裕もない人です。

テレビを見ても,それを受け入れる余裕の持てない人です。


そういう人こそ,相談して欲しい。

人間が一人で考え込んで,出てくる結果なんて,たかだか知れています。


相談をして,

「案外,大した問題じゃなかったんだ」

「こういう人は,他にもいるんだ」

「こんな解決方法もあるんだ」

そんな風に,考える事ができれば,前に一歩進めます。


前に一歩進むために。

その背中を押してもらうために。


悩んでいる人へ,

一度,相談してみてください。

(無料相談もあります。とうぞ,利用してください。)

弁護士の仕事(H26.2.24)

弁護士法には,弁護士のお仕事はこのように書かれています。
「弁護士は、当事者その他関係人の依頼又は官公署の委嘱によって、訴訟事件、非訟事件及び審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件に関する行為その他一般の法律事務を行うことを職務とする。」

難しいですね。法律って。

だから,とても簡単に言うと,弁護士は,「代理人」です。

依頼人の代わりに,いろいろな法律に基づいて,手続を行うことです。

困っているとき,苦しんでいるとき,
裁判を自分でやることっていうのはとても難しいです。

困ってなくても,苦しんでなくても,
裁判の方法を調べたり,法律のことを調べたり,
自分でやるのは,とても難しいし,疲れてしまいます。

その時の専門家が,弁護士です。

弁護士は,あなたのわりに法に基づいて手続をする,です。

ですから,もしご依頼されるなら,あなたのことを全部話しましょう。
いいことも悪いことも,そうしなければ代わりになることはできません。
そして,弁護士も人間なので,教えてもらわなければ分かりません。

そして,法律がどのようにあなたに役に立つのか,考えましょう。

そんなことが,弁護士のお仕事です。
最初は少し堅い内容ですが,ここのへんで。